カーネルコンピュータシステム

RSDF3RS

製品概要

RSDF3RSについて

  • 様々なラスターデータ(TIFF,JPEG,PNG,BMPなど)のフォーマット変換と画像データの加工を行うことができます。
  • 新旧2つのデータの比較を行うことができます。
  • コマンドライン形式なので、バッチ処理による一括変換やシステムへの組み込みに適しています。

RSDF3RS 概略図

特長

スキャナで読み込んだ画像をそのまま比較~自動位置合わせ機能~

  • スキャナなどで読み込んだ画像同士の差分を調べる場合、単純に比較しただけでは、ずれやノイズも差分として検出されてしまいます。 図面の内容が「本当に」違っている部分だけを差分として検出するには、画像同士のずれや傾きを考慮して比較する必要があります。 自動位置合わせ機能を利用すれば、このような処理が自動的に行われます。

コマンドライン形式プログラム

  • コマンドラインから入出力ファイル名を指定して実行します。 様々なシステムへの組み込みに対応できます。
  • バッチ処理による一括変換が可能です。

主な機能

自動位置合わせの設定 ~5つのモードより選択~

  • 自動位置合わせを利用しない 原点が同一の場合に利用します。
  • 平行移動による自動位置合わせを行う 原点のみずれている画像を比較する場合に利用します。
  • 任意の変形による自動位置合わせを行う スキャナで読み込んだ、ずれや歪みのある画像を比較する場合に利用します。
  • 部分的なずれまで考慮した自動位置合わせを行う 「任意の変形による自動位置合わせを行う」よりもさらに細かく歪みを補正して比較する場合に利用します。 >>サンプル図(スキャナで読み込んだ画像の比較)
  • 枠線を合わせるように自動位置合わせを行う 帳票などのデータで、枠線に合わせてずれや歪みを補正して比較する場合に利用します。 >>サンプル図(帳票データの比較)

移動した部分を考慮して比較 ~部分的な位置合わせ機能~

  • 2つの図面上で部品の位置が少しずれているような場合や、文書で空白行が追加されて段落がずれたような場合に、通常の差分とは分けて検出できます。
    部分的な移動を考慮した比較

カラー画像の色の違いを検出 ~カラー比較機能~

  • カラー画像を比較する場合、ピクセル単位でRGB値を比較しただけでは、微妙な色の違いがすべて差分として検出されます。 カラー比較機能では、RGB値の誤差範囲を指定するとこが可能なので、微妙な色の違いを差分として検出しないように調整できます。 >>サンプル図

違いのある所を迅速に発見 ~枠表示機能~

  • 画像同士を比較した結果は、差分領域を異なる色(赤と青)で表示した1枚の画像として出力されます。 しかし、差分領域が非常に小さいものについては、その部分があまり目立たないため、確認しにくい場合があります。 枠表示機能を利用すれば、すべての差分領域をそれぞれ枠で囲んで表示できるので、確認が容易になります。 >>サンプル図
  • ポリゴンまたは矩形で枠を表示することが可能です。 >>サンプル図
  • 差分を囲んだ枠の位置情報をファイル出力することが可能で、正確な差分の位置を把握することができます。 枠情報をポリゴンの座標データとして出力することも可能です。
  • PDFまたはXDWで出力する場合は差分を囲む枠をアノテーションで出力することができます。
  • XDWで出力する場合は差分のあるページに付箋アノテーションを貼り付けることができます。
    PDFで出力する場合は差分ページのしおりを作成することができます。
    ページ数の多いファイル同士を比較した際に、差分のあるページを見つけやすくなります。

画像の違いを補正して比較することが可能

  • 用紙サイズの異なるデータどうしをサイズ補正して比較が可能です。
  • 解像度の異なるデータを片方の解像度に合わせて比較が可能です。

比較を行いたくない領域を複数設定することが可能

  • 比較(差分検出)したくない領域(長方形)を複数設定でき、比較結果の煩雑さを防ぐことができます。 >>サンプル図
  • 指定した領域以外を比較(差分検出)しないようにすることも可能です。

比較結果の出力方法を指定することが可能

  • 比較するイメージを重ねて、差分のみを色変えして出力する。(従来ある機能)
  • 2つの比較結果をそれぞれ別ファイルで出力する。
  • 2つの比較結果をひとつのファイルに並べて出力する。
  • 比較するイメージを重ねて、差分のある部分のみをまとめて出力する。 >>サンプル図
  • 比較元イメージの差分のある部分に枠を表示して、比較結果を出力する。
  • 差分を検出したページのみ出力する。

KDviewDF2用データフォーマット出力が可能

  • 比較結果をKDviewDF2用のデータフォーマットで出力することが可能です。 KDviewDF2で表示して、差分箇所を順番に拡大表示や削除/追加/一致部分の表示切替を行うことが可能です。 ※別途KDviewDF2 for Windowsのライセンスが必要です。 >>サンプル図

ラスターデータ相互変換

出力データへのオプション設定について

  • マルチページ/シングルページ処理
  • 拡大・縮小(スケーリング)、回転、クリッピング、オフセットの処理
  • モノクロ、カラーについての画像設定
  • 複数イメージの合成(マージ)処理

対応フォーマット

読み込み可能なフォーマット(モノクロ/カラー)

  • BMP
  • CALSG4(type1, type2(tiled))
  • CCRF
  • DCX
  • EDMICS(MMR, RLC)
  • Exif
  • FORMTEK
  • FX-MMR
  • GIF
  • GTX(G4)
  • IOCA(非圧縮, MMR, IBM-MMR)
  • JPEG
  • JPEG 2000
  • MMR(G4 FAX)
  • MR(G3 FAX)
  • MH(G3 FAX)
  • MIEL
  • NSXPRESS(MMR, MR, MH)
  • PBM/PGM/PPM
  • PCX
  • PNG
  • Sun Raster(非圧縮, MMR, MR, MH, RLE)
  • TIFF(非圧縮, Packbits, JPEG, CCITT-1D, MMR, MR, MH, LZW, deflate)
  • TOSFILE(MMR, MR, MH)
  • WBMP
  • XBITMAP
  • XDW(DocuWorks)
  • XWD(X Window Dump)

出力可能なフォーマット(モノクロ/カラー)

  • BMP
  • CALSG4(type1, untiled)
  • EDMICS(MMR, RLC)
  • EPSF
  • FX-MMR
  • GIF
  • HP-RTL(非圧縮, Packbits, MMR, MR, MH)
  • IOCA(非圧縮,MMR,IBM-MMR)
  • JPEG
  • JPEG 2000
  • MMR(G4 FAX)
  • MR(G3 FAX)
  • MH(G3 FAX)
  • MIEL
  • PBM/PGM/PPM
  • PNG
  • PostScript
  • PDF
  • PDF/A-1b
  • PDF/X-1a
  • Sun Raster(非圧縮, MMR, RLE)
  • SVG(JPEG, PNG)
  • TIFF(非圧縮, Packbits, JPEG, classF, CCITT-1D, MMR, MR, MH, LZW, deflate)
  • WBMP
  • XDW(DocuWorks)
  • XWD(X Window Dump)
  • XDW(DocuWorks)の入出力には別途、富士フイルムビジネスイノベーション社製品DocuWorks6~9.1(8.0.3を除く)が必要になります。(9.1.5以降ご利用時の注意点)
  • サブスクリプション版のDocuWorksには対応しておりません。
  • 「ISO 32000-1」に準拠したPDFを作成できます。
  • PDF作成にAdobe Acrobat製品は必要ありません。

簡易マニュアル

RSDF3RSについて記載した簡易マニュアルをPDFファイルでダウンロードできます。

Q&Aと関連ページ

動作環境

対応OS

Windows版
  • Windows 7
  • Windows 8
  • Windows 8.1
  • Windows 10
  • Windows 11
  • Windows Server 2008
  • Windows Server 2008 R2
  • Windows Server 2012
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2022
Linux版
  • Linux(RHEL4以降など) ※
  • RHEL4以降あるいはそれに相当するカーネル2.6以降のx86/x64系Linux
UNIX版
  • Solaris9以降(SPARC)
  • HP-UX11i V2以降
  • AIX6.1以降

価格表

型番 製品名 価格 (税抜)
KD-RAS0590 RSDF3RS 40万円
  • 製品定価にサポート費用は含まれていません。別途サポート費用が必要です。 >>詳細はこちら
  • 動作環境が物理環境の場合はCPU数、仮想環境の場合はコア(vCPU)数によって追加費用が必要な場合があります。 >>詳細はこちら

オプション製品

製品名 製品概要
KDCONV_DIR
(階層構造一括変換)
指定フォルダ以下のファイルを一括して変換するオプションプログラム

関連製品

製品名 製品概要
RSDF3PST ラスター/PostScript、PDF変換 + 比較機能強化
KDImageReader2 非常に大きなイメージデータを表示して比較できるビューア製品です。
KDauto_differ/RASTER フォルダの自動監視とイメージファイル同士の比較を行います。

更新履歴

2024年11月8日

バージョンアップを行いました。 (ver 3.6.15)

2024年8月30日

バージョンアップを行いました。 (ver 3.6.14)

  • 移動を検知した部分で最小一致率の指定を追加しました。

2024年7月19日

バージョンアップを行いました。 (ver 3.6.13)

  • 差分ページのしおりを作成する機能を追加しました。
  • 差分情報を出力する機能を追加しました。
  • 部分的な移動を考慮した比較の高速化に対応しました。
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